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社長のひとりごと

新聞配達

寒くなると、「新聞配達」を思い出す。
高校2年の春から始めた「新聞配達」は、原付バイク(YAMAHA RZ50)が欲しかったからである。
毎日朝5時起床し、自転車で約100軒ほど配っていた。
部活を休んで、集金もやっていた。
やがて、夏になり、秋になり、寒くなってきた頃、起きるのがつらくなってきた。
一緒に配達をやっていた仲間は理由をつけて次々と辞めて行った。
自分も本当は辞めたかった、でも、RZ50が死ぬほど欲しかったから辞められなかった。
やがて春が来て高校3年になって、受験に備える必要があり、「新聞配達」を辞めることになった。
念願だったYAMAHA RZ50を手に入れたものの、「受験勉強」でそれどころではなくなってしまった。
不思議なもので、興味もなくなってしまった。

冬の朝、張りつめた空気のなか、白い息を吐き、堤防を自転車で急いでいたころが懐かしい。
デジタルな世の中になっても、「新聞」もそれを配達する「人」もきっといつまでも残っていくだろう。